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<目次>
面接官が転職や就職の面接で長所・短所を質問する背景には、応募者の人となりや自己理解度を知りたいという狙いがあります。ここでは、特に3つのポイントに分けて解説します。
自分の長所・短所や性格を客観的に把握できる人は、社会人としての基礎力が高いと見なされます。たとえば、自分の長所を理解していれば、仕事で能力を活かし活躍の幅を広げることができるでしょう。短所を理解していれば、克服に向け努力したり他者の力を借りたりなど、適切な対策を立てられる人物だと期待されます。
そのため面接官は、この質問を通じて自己分析力や客観性を備えているかどうかをチェックしているのです。
短所の答え方一つで、自分の課題とどう向き合い、改善のために行動してきたかが伝わります。人は誰しも短所を持っていますが、重要なのは短所のまま放置せず、改善する努力をしているかという姿勢です。
採用担当者は「この人は自分の弱点を認識した上で、改善して成長できる人材か」を重視しています。言い換えれば、前向きに学び続ける意欲があるかを確認しているのです。
長所・短所の内容から、職場への適応力やチームワークも判断されます。たとえば、「自分本位すぎる強み」や「改善されない短所」は周囲に悪影響を及ぼす可能性もあります。
面接官はそうした心配がないか、慎重に目を光らせています。協調性を持って仕事に取り組める人材かどうか、短所があっても周囲と補い合えるか——つまりチームにうまく溶け込める人かを見極めているのです。
効果的に自己アピールするには、自分自身の長所・短所を正しく把握することが大前提です。しかし自分の性格や強み・弱みは、意外と自分では気づきにくいもの。
ここでは、転職活動前の自己分析の方法として代表的な3つのアプローチを紹介します。
まずはこれまでの職務経歴や実績を書き出し、過去の経験を振り返ってみましょう。うまくいった仕事や苦労したプロジェクトなど、具体的なエピソードを洗い出す中で、自分の強み・弱みが見えてきます。
たとえば、プロジェクトを成功させた経験を振り返ると、「メンバーの意見を調整してまとめた」→「調整力がある」、「チームを引っ張って目標を達成した」→「リーダーシップがある」といった長所が見えてきます。 また、行き詰まった経験からは、「スケジュール管理が甘く納期に間に合わなかった」→「計画性に課題がある」など、短所のヒントが得られるでしょう。
客観的な視点を得るには、適性診断ツールや分析フレームワークを活用するのも一つの方法です。たとえば書籍でも有名な「ストレングスファインダー」は、自分の資質の傾向を客観的に知るためにビジネスシーンで活用されています。
また、どんな職場環境や社風が自分に合っているか知りたい場合は、「パソナキャリアの転職適性診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや弱み、向いている業界などを無料で診断できます。
第三者の意見を取り入れることも自己理解を深める重要な方法です。過去の上司や同僚からの評価、面談で指摘されたことなどを振り返ってみてください。
自分では当たり前と思っていたスキルが他者から見ると長所だったり、逆に意識していなかった弱点を指摘されたりと、新たな発見があるかもしれません。他者からのフィードバックは、自分では見えない強みや課題を把握するための大切な材料になります。
また、転職活動の際には、パソナキャリアのような転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すれば、客観的に自分のスキルや適性を評価してもらうことも可能です。転職のプロの視点を借りることで自己分析がぐっと深まるので、ぜひ積極的に活用してみてください。
では、長所と短所に対する質問にはどう答えればよいでしょうか。
長所は自己PRになるので答えやすいですが、短所は自分の不足点を話さなくてはいけないため、答えることをためらう人もいるはず。
ですが、短所は話す内容や話し方に注意することで、面接官の受ける印象をかなり変えることができます。短所を答えるときに、まずは、押さえておきたい基本のポイントを確認しましょう。
短所を伝える際、「○○ができない」といったマイナスな言葉や表現を使ってしまいがちですが、このような言い回しはできるだけ避け、プラスの言葉を使うようにしましょう。たとえば、「○○ができない」「○○がない」といった断定表現ではなく、「○○しがち」「○○してしまうことがある」といった傾向や頻度を客観的に表す言葉などを用いて、必ずしもそうではないことや、自分自身もその点が短所であることを自覚し、変えようとしていることを前向きにアピールするのが大切です。
短所を述べる際には、必ず現在取り組んでいる改善策や克服するための努力もセットで伝えましょう。弱みをそのまま放置している印象を与えないことがポイントです。
たとえば「計画を立てすぎて柔軟性に欠けるところが短所です。そのため最近はタスクに優先順位をつけ、変更にも対応できるよう心がけています」と続けることで、自分の課題に向き合い成長しようとする姿勢をアピールできます。短所の質問は裏を返せば改善意欲を示すチャンスなので、前向きなエピソードを加えて答えましょう。
「短所は長所の裏返し」と言われるように、ネガティブな性質も見方を変えればポジティブな強みに変換することができます。「自分の短所をどう言えばいいか分からない…」という人は、短所をプラスの表現にリフレーミング(言い換え)してみましょう。
まずは以下の早見表で、代表的な短所を前向きな長所に変える例をチェックしてみてください。
| 短所(ネガティブ) | 長所への言い換え(ポジティブ) |
|---|---|
| 心配性 | 慎重 責任感が強い |
| 優柔不断 | 思慮深い 多面的に判断できる |
| 飽きっぽい | 好奇心旺盛 柔軟性がある |
| マイペース | 落ち着きがある 自分のペースを保てる |
| 短気 | 決断が早い 行動力がある |
| 人見知り 緊張しやすい |
観察力が高い 準備を怠らない |
| 頑固 | 意思が強い 芯がある |
| プライドが高い | 向上心が強い 自分に厳しい |
| 我慢強さが足りない | 柔軟に切り替えられる 適応力がある |
| 無計画 段取りが苦手 |
臨機応変に対応できる 変化に強い |
このように、「自分の短所かも」と思う点があれば、ぜひ積極的に言い換え表現を活用してみてください。ただし注意したいのは、単に言葉を置き換えるだけでなく本質的に強みに通じるエピソードも用意しておくことです。
では、短所について具体的にどのように言い換え、アピールにつなげればいいのか解説します。
「心配性で何事も気になってしまう」という短所は、言い換え次第で慎重さや責任感の強さとしてアピールできます。先回りしてリスクを考え、確認を怠らない性格とも言えるため、危機管理や品質管理、安全性が重視される仕事ではむしろ長所になることもあるでしょう。
すぐに決断できない「優柔不断」という短所は、裏を返せば思慮深さや多角的な判断力を持っているとも言えます。慎重に考える傾向がある分、さまざまな角度から検討して最善策を導き出せるのが強みです。
特にミスが許されない重要な場面では、じっくり検討する姿勢が失敗を防ぐ力になります。
「熱しやすく冷めやすい」「飽きっぽい」という印象も、見方を変えれば好奇心旺盛で新しいことに挑戦したい性質と捉えられます。次々と興味が移るということは、それだけ多くのことに興味関心を持てる証拠です。
変化の激しい業界やイノベーションを求められる環境では、むしろその柔軟性が強みになるでしょう。
「マイペース」と言うと「周囲に合わせない人」というマイナスな印象を与えることが多いですが、言い換えれば常に落ち着いて自分のペースを保てるという強みになります。他人に振り回されず物事に集中できるため、ルーチンワークや長期プロジェクトでも安定した成果を出せるでしょう。
「短気ですぐイライラしてしまう」という短所も、決断力があり行動が早い性質として言い換え可能です。もちろんビジネスシーンでは怒りっぽさはマイナスですが、裏を返せば物事を素早く判断し、即行動に移せるという強みになります。
特に急速に変化するビジネス環境では、俊敏さが評価されるはずです。
初対面で緊張しやすい性格も、観察力の高さや準備の丁寧さとしてアピールできます。人前で積極的に話すのが得意ではない分、周囲の様子をよく観察し相手の気持ちに配慮できることが強みです。
また、緊張を和らげるために事前準備を怠らない慎重さも武器になります。
頑固さは、一度決めたら曲げない姿勢とも捉えられます。「自分は頑固だ」と感じている人は、意思の強さや芯の通った信念をアピールしましょう。
リーダーシップを発揮する場面や困難なプロジェクトでは、芯の強さはむしろ必要な資質です。
「プライドが高い」というと扱いづらい人との印象を与えかねませんが、言い換えれば向上心が強く自分に厳しい性格と言えます。自分の基準を高く持ち、常にベストを尽くそうと努力する姿勢は、仕事上も大きな長所です。
ただし面接では「プライドが高いです」とストレートに言うのは避け、自分に驕(おご)らず常に努力を怠らないという前向きなニュアンスで伝えましょう。
「我慢強さがない」「粘り強く踏ん張れない」という短所も、別の角度から見ると状況に応じて柔軟に切り替えができる性格だと捉えられます。困難に直面したとき、無理に耐え続けるのではなく早めに方向転換できる判断力があるとも言えるでしょう。
変化の多い仕事環境では、むしろその柔軟性が重宝されます。
「計画を立てるのが苦手」「段取りが甘い」という短所は、臨機応変な対応力があるとも言い換えられます。綿密な計画がなくても、その場その場で最善の判断を下せる柔軟さは、突発的なトラブル対応などで強みになります。
特にスタートアップ企業や不確実性の高い業務では、計画通りに進まないことも多々あるため、イレギュラーへの強さは評価されるでしょう。
面接では「長所と短所をそれぞれ教えてください」とセットで聞かれることが多いですが、場合によっては長所だけ、あるいは短所だけを質問されるケースもあります。ここではケース別に、実際の回答例文を紹介します。
「あなたの短所は何ですか?」と短所だけ質問された場合は、短所を無理に隠さず正直に答えることが大切です。ただし前述のとおり、短所を伝える際は現在取り組んでいる改善策とセットで述べましょう。
弱みをさらけ出すのは勇気がいりますが、課題から逃げずに向き合っていることと示す絶好の機会です。短所→改善策まで具体的に語れば、面接官も安心してくれるでしょう。
私の短所は、一度に予定を詰め込みすぎてしまう点です。そのため最近はタスク管理ツールで優先順位を見直し、スケジュールに余裕を持たせるよう調整しています。
長所のみ質問された場合は、自分の強みを述べた後にそれを裏付ける具体的な経験談を加えると効果的です。たとえば、ただ単に「協調性があります」と述べるだけでなく、「どんな場面で協調性を発揮したか」「どんな成果につながったか」を補足しましょう。
具体的なエピソードがあれば、面接官も人柄や働きぶりをイメージしやすくなり、信頼感が増します。
私の長所は行動力です。たとえば、前職で新規プロジェクトの立ち上げ時に誰も手を挙げなかったサブタスクに自ら名乗り出て取り組み、課題だった初期設定をスムーズに完了させました。積極的に行動することでチーム全体の進捗を後押しできたと思います。
長所・短所をセットで質問された場合、面接官は強みと弱みをバランスよく自己認識できているかを見ています。この場合のポイントは、長所と短所を関連づけて回答することです。
ただ別々に箇条書きのように答えるのではなく、自分の中でどう結びついているかを示すと効果的です。
私の長所は計画力がある点です。プロジェクト全体のスケジュールを組み立て、タスクを整理することが得意でした。一方で短所は計画に集中するあまり柔軟な対応が遅れてしまうところです。実際、前職でも計画に固執して臨機応変さを欠いた経験がありますので、現在はチームメンバーの意見を取り入れながら優先順位を見直すよう心がけています。
面接で長所・短所を質問された際に避けるべきNG回答と、その改善例を見ておきましょう。
「私に短所はありません」と答えるのは一見ポジティブですが、自己分析不足と見なされてしまうので避けましょう。誰にでも弱みはあるものですし、短所を認めない姿勢からは「自分を客観視できない人」「成長意欲がない人」という印象を与えてしまいます。
短所が見当たらない場合は、周囲のフィードバックや自己分析を改めて行い、小さくても改善すべきポイントを探してみましょう。正直に短所を伝え、その克服に努めていることを話す方が、結果的に信頼につながります。
「私の弱みは、一度に多くの業務を抱えると優先順位が乱れてしまうところです。そこでTodoリストでタスクを整理し、重要度に応じてスケジュールを調整するよう心がけています。この取り組みにより、最近はタスクの抜け漏れが減ってきました。」
「完璧主義」は便利な言葉ですが、それだけでは具体的な強みが伝わりません。同じ内容を伝えるにしても、具体的なエピソードを交えて話すようにしましょう。
重要なのは、「完璧主義=細部までこだわり高品質を追求する姿勢」であることを具体例で示すことです。
私の長所は常に100%を目指す完璧主義なところです。たとえば前職では提案資料を作成する際、誤字脱字や数字のミスがないか細部まで入念にチェックし、ミスゼロの状態で提出するよう努めていました。
「短所は〇〇なところです」のみで終わらせると「短所を認識しているのに改善する努力をしていない人」と捉えられる可能性があります。企業は向上心がある人や誠実に努力できる人を求めているため、短所を克服するよう、前向きに努力しているエピソードを添えましょう。
私の短所は人見知りなところですが、初対面の相手にも自分から笑顔で挨拶するよう心がけ、徐々に緊張を克服してきました。実際、前職では受付当番を積極的に引き受けることで、人と話すことにも慣れるよう努めました。
長所や短所を聞く面接官の意図は、単に性格を知るためではありません。自己理解ができているか、弱みとどう向き合っているか、仕事に活かす姿勢があるかなど、総合的に人物像を見極めています。
たとえ短所であっても、改善の努力や乗り越えた経験を添えて話すことで、「成長意欲のある人」として好印象を与えることができます。重要なのは、自分の言葉で語れること。
そして、自分自身を客観的に捉える視点を持つことです。長所・短所の回答を通して、自分らしさと前向きな姿勢をしっかり伝えましょう。
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