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<目次>
採用担当者の目に留まり心を動かす志望動機とは、志望する企業に対しての理解度や入社意欲の高さが感じられるものです。応募者にとっては企業のひとつかもしれませんが、採用側は数多くの志望動機を目にすることになります。そのなかで、採用担当者の目をひくためには工夫が必要です。
志望理由全体の整合性も重要です。読んで疑問を感じさせないよう、志望理由とその根拠が破綻していないか注意します。入社意欲が伝わると、「会ってみたい」「次のステップに進んでもらいたい」と感じてもらえるでしょう。履歴や経歴を変えることはできませんが、志望動機はこれからのこと、自分の意志、なのでより良いものに作りあげることが可能です。
志望動機には、基本構成と呼ばれる型があります。その型に沿って書いていくことで、志望理由を簡潔に伝えることが可能です。基本構成は、「書き出し(結論)」と「根拠」、「締めくくり」という3つの要素からなっています。
書き出しで結論を述べます。
具体的には「〇〇をしたいから」「〇〇に魅力を感じて」「〇〇という経験が役立つと考えたから」などのように、志望理由を一言で表します。最初の1文でどれだけ採用担当者の興味を引けるかが勝負ですが、インパクトを残そうとしすぎて志望理由全体が破綻しないようにしましょう。事実を強調するのは構いませんが、真偽に疑問を抱かせるようではかえってマイナスとなってしまいかねません。
書き出し(結論)の次は、結論にいたった根拠を説明します。
結論に対する根拠や理由があるはずだからです。これまでの経験や事実、仕事をとおして自分が獲得してきたスキル、能力、キャリアプランなどを具体的に伝えましょう。
締めくくりでは、入社後の自分の姿をイメージしてもらえるようにします。 どのように活躍できるか、またはしたいと考えているかを伝えましょう。どのような業務や役割を担い、どのような成果を上げたいと思っているのかをできるだけ具体的に表します。最後は「貢献したい」という決意表明の一文で志望動機を終えましょう。
志望動機の適切な長さは、採用選考プロセスによって変わってきます。履歴書や職務経歴書などの書類と会って話す面接とでは、どのような違いがあるのか見てみましょう。履歴書の志望動機・自己PR欄に200文字を目安として書くようにするのが基本です。
履歴書の志望動機や自己PR欄は、200~300文字程度のスペースがあります。書ききれない場合や、はみ出してしまうといった場合には、内容を精査してコンパクトにまとめましょう。小さな文字でたくさん書くと、採用担当者に読みにくいという印象を与えてしまいかねません。読みやすさを優先し、簡潔にまとめましょう。志望動機が履歴書に書ききれなかった場合や、補足したいエピソードがあれば、職務経歴書の自己PR欄で補足します。
企業側からの指定フォーマットがなければ、職務経歴書は自由フォーマットです。履歴書よりも志望動機を書くスペースが広くできます。スペースが広くなった分、内容を盛り込めますが、それでも長くなりすぎないように400~800文字程度にまとめます。文字数が増えた分は、スキルや経験、エピソードといった応募の理由や根拠を充実させることに使いましょう。
面接で志望動機を尋ねられたら、履歴書や職務経歴書に書いた内容を補完する回答をするのが基本です。履歴書に書いてある、職務経歴書を見ればわかるといった気持ちから、「書類に書いたとおりです」のような受け答えは避けましょう。書類の志望動機から自己PRにつなげられるよう、情報を出していきます。
未経験の業種や職種に挑戦する場合、これまでの知見やスキルをどのように活かしたいと考えているかが、志望動機で語られているかを確認しましょう。知識や経験不足を補うのは、意欲や熱量です。これまでに得た知識や資格、能力、経験などを応募職種に関連付けて、志望動機をまとめるのがポイントといえます。
志望動機が書ききれない場合や、適切な志望動機が見つからない場合の対処法も見ておきましょう。
志望動機が長くなってしまう原因には、訴求ポイントが絞り込めていないという場合が多々あります。何を書き、何を書かないか見直しましょう。その際のコツは、志望動機の書き出し(結論)に対する根拠として十分かどうかを確認することです。あれもこれもと盛り込むと、すぐに長くなってしまうので注意しましょう。
ときには、適切な志望動機が見つからないこともあるかもしれません。そのような場合、企業と自分自身に対する理解や分析が不十分な可能性が高いです。まずは、自己分析をやり直してみましょう。その結果、応募企業にあまり魅力が感じられないと気付くこともあるでしょう。そのような場合には、応募先を見直します。
採用担当者は非常に多くの志望動機を見聞きしています。合格点に達しない志望動機は、あっという間にふるい落とされると理解しておくほうが賢明です。志望動機のNGポイントを押さえておきましょう。
志望動機のNGポイントでもっともよくあるのが、漠然としているものです。入社したい理由がぼんやりしているため、「自社でなくても良いのでは」という質問を誘発しかねません。「貴社に魅力を感じる」「事業に将来性を感じる」「経営理念に感銘を受けた」などのフレーズは、もう一歩踏み込んでこの部分だと明らかにしておく必要があります。
どうにかして採用担当者の注意を引こうと、志望動機でインパクトを狙いすぎるのもよくありません。書き出し(結論)と根拠につながりが感じられなかったり、インパクトを重視しすぎて根拠に乏しかったりすると、実績や誠実さを疑われる可能性があります。竜頭蛇尾にならないようにしましょう。
思い入れが感じられない志望動機もNGです。世の中には、紹介や伝手で応募するというケースもあるでしょう。「紹介されただけ」という理由で志望動機をないがしろにするのはおすすめできません。入社意欲を示し、採用する価値のある人材だと思ってもらえるようにしましょう。
ここでは、どのような書き出しで志望動機を始めるとよいか、具体的な例文を見ていきましょう。書き出しは「結論」です。結論では、企業が応募者を採用するメリットを端的に示します。
自分自身のスキルや経験を応募先の企業で活かせると考えた場合、スキルや経験をアピールしつつ、それをどう活かすかを書き出しで伝えます。
書き出し例1:スキルアピール→応募先企業での活用
「私には、〇〇に関する知見があります。これは、〇〇業界で〇年かけて培ってきたものです。今後、〇〇事業を拡大しようとしている貴社のお役に立つのではないかと考えました」
書き出し例2:志望職種→スキルアピール
「貴社の〇〇(職種)を志望しています。なぜなら、〇〇のスキルを活かせると考えたからです。私はこれまでに、〇〇という成果を上げてまいりました」
応募先企業のビジネス内容に魅力を感じる場合には、どのような点に魅力を感じるかを具体的に書きましょう。応募先企業が新規参入する分野の場合は、挑戦なのか注力なのかを新聞やインターネットなどで事前によく調べて理解を深めておくことです。自分の知識や理解が追いつかず不安を感じる場合には、応募先企業のコア業務を取り上げるようにしましょう。
書き出し例3:ビジネス内容の魅力→自分も挑戦したい
「貴社の新規事業に魅力を感じています。新たに〇〇分野へと進出されるとのことで、前職では叶わなかった夢に挑戦したい所存です」
社風や企業文化に魅力を感じることもあるでしょう。このような場合、志望理由が漠然としやすい傾向があります。社是に共感したなど、どのような点に惹かれるのかを伝えたうえで、それがどのような経験からきているかという説明が必要です。現職を落として応募先企業を上げるといったへつらいや不平不満に終始しないよう注意しましょう。
書き出し例4:企業文化の魅力→再出発したい
「貴社の従業員とのコミュニケーションを重視する社風に惹かれています。前職では従業員の意見やアイデアがあまり重視されず、私が提案した新商品の発売で他社に先んじられるという経験をしました」
自分のキャリアプランに応募先企業がマッチしていると感じる場合には、応募職種から将来的に目指したいポジションや成長意欲を伝えましょう。注意したいのは、応募先企業がキャリアプランを実現するためのステップのひとつと受け取られかねない表現をしていないかです。
書き出し例5:キャリアプラン(応募職種)→成長意欲
「私は、〇〇(応募職種)のスキルを高めたいと考えています。残念ながら、前職ではその業務を外注することが決まりましたので、御社でキャリアを積みつつ、さらには〇〇の分野の知見を広めたい所存です」
志望動機の書き出しは、職種によって企業ごとの書き分けが難しい場合もあります。ここでは、主な職種を取り上げて書き出しのポイントと例文を見ていきましょう。
事務職は業務の性質上、どのような企業にも欠かせませんが、企業別の書き分けが難しい職種ともいえます。自分の経験から始め、どのようなスキルが活かせるか、またはスキルアップしていきたいかについて書きましょう。
書き出し例
「前職では、総務事務に従事していました。経費削減プロジェクトのメンバーとして、業務効率化や新システムの導入サポートを担当しましたので、その経験を貴社でいかしたいと考えています」
営業職の場合、経験した商材や業界、営業スタイルなどの情報が重要です。取り扱い商材やセールススタイル、セールスエリアなどから志望動機を始めましょう。
書き出し例
「精密機器メーカーの営業職として、法人向けに自社製品を販売しています。既存顧客の売上が安定していることからルート営業の色合いが強く、新規開拓営業に注力したいと考えるようになりました」
SEは、学歴や職歴よりも具体的に何ができるかという実力を問われる職種です。志望動機の書き出しは、自分のスキルから始めましょう。ただし、募集要項に書いてある技術要件はクリアしたうえで、これまでの実績や知見、経験を訴求できると良いでしょう
書き出し例
「SIerで7年間、シニアエンジニアとしてシステム開発を担当してきました。ネットワーク設計・開発が得意で、Javaなどを用いた大規模案件を10名の部下や協力会社とともに多数経験しています」
未経験の仕事にチャレンジする場合には、自分自身のスキルから志望動機を始めます。前職での経験の中から、応募職種に役立ちそうなスキルや経験を取り上げて、それが応募職種にどのように活かすことができるのかをアピールしましょう。
書き出し例
「前職は、総合スーパーで人事管理を担当していました。本社の従業員の勤怠や異動などを管理しただけでなく、適材適所を実現するために評価制度の見直しを実施した経験があります」
志望動機を終える一文が締めくくりです。書き出しと同様に、どのように志望動機を締めるかも重要だといえます。スペースに余裕がない場合とある場合とに分けて見ていきましょう。
スペースに余裕がない場合は、志望理由とその根拠と書いたところで文章を終えても良いでしょう。本来であれば、入社意欲や決意表明をしたいところですが、スペースにぎっしりと文字が詰まっていては読みにくくなってしまいます。
締めくくり例1:志望理由と根拠→「~からです」
「前職では、総務事務に従事していました。経費削減プロジェクトのメンバーとして、業務効率化や新システムの導入サポートを1年間担当しましたので、その経験を貴社で活用したいと考えています。経費を節減するだけではなく、それと同時に業務改善や生産性向上を実現することで、貴社の事業に貢献したいからです」
締めくくり例2:自分のスキルをどう活用したいか、どうなりたいか→「貴社を志望いたしました」
「精密機器メーカーの営業職として、法人向けに自社製品を販売しています。既存顧客の売上が安定していることからルート営業の色合いが強く、新規開拓営業に注力したいと考えるようになりました。前職で培った顧客企業に対する丁寧なヒアリング力やそれに基づく提案力を活かし、売上拡大を実現できると考えたため、貴社を志望いたしました」
職務経歴書や応募フォームなど、スペースに余裕がある場合には、書き出しとその根拠、締めくくりという基本的な流れに沿いましょう。根拠や理由の部分を詳しく書き、「ゆえに、志望いたしました」とまとめてもよいでしょう。
締めくくり例3:600字程度の長いバージョン
「精密機器メーカーの営業職として、首都圏で法人向けに自社製品を販売しています。既存顧客の売上が安定していることからルート営業の色合いが強く、新規開拓営業に注力したいと考えるようになりました。
前職では、お客様の売上が大きく変動しないという状況で、どのように単価アップや新製品への切り替えを促すか工夫した経験があります。カスタマーサポートと連携し、徹底してお客様の声に耳を傾けるようにした結果、CMSの導入が必要との結論に至りました。上層部の承認を得てCMSを導入し、お客様の困りごとをもっと手軽で簡単に解決できる仕組みを用意したところ、従来品の約2倍の価格となる新製品を営業目標の150%で販売しました。部下4人を含む営業チームとしても、ほかの課を大きく上回る成績を残し、社長賞も受賞しました。しかし、お客様の課題が似通ってしまうことや提案できる製品が多くないことに変わりはありません。
もっと多くのお客様の課題解決をお手伝いしたいと望むようになった頃、貴社の求人を拝見しました。家電メーカーとして斬新でユニークな商品を次々と企画されている点に魅力を感じますし、事業拡大のため管理職候補となる営業職を募集するとのことで、私にとっては願ってもない機会です。前職で培った顧客企業に対する丁寧なヒアリング力やそれに基づく提案力を活かし、管理職候補として更なる成長をしたいと考えております。貴社の事業拡大に貢献いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます」
なお、「以上」と書くかどうかで悩む人もいるようです。履歴書の場合、これ以上の履歴はありませんという意味で右下に「以上」と書きますが、志望動機の場合には締めくくりとして「以上の理由から」と使うなどに留めましょう。
転職エージェント経由であれば、第三者に志望動機をチェックしてもらうことが可能です。自分自身ではなかなかわからないスキルや経験の価値を見出すこともできるでしょう。志望動機の書き方で応募者の入社意欲や熱意がわかることから、採用担当者がよく見ているポイントです。志望動機の基本構成を忘れず、書き出しと締めくくりを意識して、上手にアピールしましょう。
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