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【経理職】会社を支える経理職を目指すための志望動機の書き方のコツ

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経営管理部門の一端を担う経理職は、会社の資産を管理し、税金関係も担当する責任の重い仕事です。経理職未経験者のなかには、「経理は数字に強くて、コツコツとした作業が得意な人にしかできない」といったイメージを抱いている人もいるでしょう。しかし、そうしたイメージは、経理業務の一部に過ぎません。この記事では、経理職への転職を考えている人に向けて、仕事内容や魅力、履歴書の作成に役立つ志望動機の書き方についてご紹介します。

<目次>

  • 1. 企業規模による経理職の違い
  • 2. 経理職の魅力
  • 3. 経理職を目指す際の志望動機のポイント
  • 4. 経理職を目指すための志望動機例文
  • 5. 業務の正確性と責任感の強さをいかに伝えるかが鍵

企業規模による経理職の違い

大企業、中小企業、ベンチャー企業と、勤め先の規模によって経理職が扱う金額の大きさやお金の動く範囲は異なります。
まずは、同じ経理業務でも、仕事の内容に違いがあることを理解しておきましょう。

●経理職の仕事

経理職の業務範囲は、従業員の給与計算や税金の計算、年末調整、日々の必要経費の記帳業務から会社の月次決算、年次決算、税務申告、資産管理まで、ありとあらゆるお金の動きに関わることです。会社規模によって経理職が関わる範囲は異なり、仕訳入力など簡単な業務はアルバイトや派遣社員に任せるところもあります。
しかし、専門性が高かったり資金の流れを把握したりするような業務は、会社の財務状況など経営管理にも関わる重要な部分になるため、正社員が担当していることがほとんど。ミスはもちろん許されず、不正防止にも厳しい目が注がれる責任の重い仕事です。同時に、日々の仕事で確実に会社経営に貢献できるやりがいがある仕事でもあります。

●大企業での経理職

大企業は扱う金額が大きく、お金が動く範囲も広くなります。ひとりで管理を行うのは難しく、経理部門内で業務が分業化されているのが一般的です。月次決算に12カ月分の会計決算業務、税務申告などを行う計数管理、会社のお金の流れをチェックする資金管理、データから会社の意思決定を助ける経営管理など、それぞれの業務を各部門や担当者が専任で行います。経理業務の一部分に特化した経験を積むため、専門性の高い会計処理に携わることができるでしょう。
財務諸表の作成基準となる企業会計基準や、IFRS(国際財務報告基準)、USGAAP(米国会計基準)など、高度な専門知識を身に付けることも可能です。
ただし、自分が望む分野の経理業務の担当になれるとは限らないため、「経営管理に携わりたい」といった担当分野の希望がある場合は、求人応募の際に確認しておきましょう。

●中小企業、ベンチャー企業での経理職

社員ひとりがすべての経理業務を担当している場合もあれば、会社の規模によって分業化されている場合もあります。
経理部門が小規模なほど担当者が負う責任は重くなりますが、会社全体を見渡して幅広い経験を積める点がメリットとも言えるでしょう。
ただし、グループ企業で行われる連結決算のような、専門性の高い業務を経験する機会は少なくなります。将来的に大企業への転職を考えている場合は「中小企業で経理の経験がある」というだけではアピールとしてやや弱く、いかに専門性の高い業務経験があるかどうかが鍵となります。

経理職の魅力

会社全体を管理する経理職には、商品やサービスを生み出したり、売り上げを上げたりする仕事とはまた違った魅力があります。
志望動機を作成するにあたり、知っておきたい経理職の魅力は主に以下の3点です。

●経営に携われる

経理職はお金の流れから会社全体の状態を把握する視点が必要です。経理業務に携わることで、会社の経営管理を意識したものの見方や考え方を身に付けられます。経理独特の視点から経営上の問題や改善点を指摘し、経営を安定させたり、利益を増大させたりといった貢献も可能です。

●専門性が高い

経理職は会社に欠かせない存在のため、転職市場ではあらゆる業種・組織でニーズがあります。会社の経営に関する重要な情報を扱う業務は、ある程度の専門知識をもっていたり、資格をとって専門性を証明できたりすると、さらに有利です。転職でステップアップをするにしても、長く続けやすい仕事と言えるでしょう。

●女性も活躍可能

経理職は担当する業務内容によって、「週4日以下の出勤」や「時短勤務」「月末など繁忙期のみの勤務」といった、フルタイム以外のさまざまな働き方があります。そのため、子育て中や介護中、病気からの復帰を目指す人など、あらゆる立場の人が自分の生活スタイルに合わせて活躍しやすい職種です。
決算期など繁忙期はありますが、基本的にはチームで動くタイプの仕事ではないため、与えられた役割に対して効率良くスケジュールを組むことで、残業なども少なく自分のペースで働けるでしょう。

経理職を目指す際の志望動機のポイント

経理職に就くことに対して漠然としたイメージをもっているだけでは、説得力がある志望動機は作れません。履歴書や面接で採用担当者の心を動かせるように、経理職でどのように会社に貢献したいのかを考えましょう。

●自己分析で志望動機を深掘りする

志望動機を作る際、経理職に対して漠然としたイメージしか思い浮かばないままでは、会社の採用担当者の心をつかむことは難しいでしょう。自分が経理職のどこに魅力を感じているのかをしっかり分析して、「経理職でやりたいことは何か」を具体的に伝えられるようにすることが重要です。また、「経理になりたい」だけでなく、「なぜ経理になりたいと思い始めたのか」というきっかけも思い出してみてください。
経理職に就きたいと思った理由まで掘り下げて考え、「なぜ、今までの職場ではやりたいことができなかったのか」まで伝えられるようにしておきましょう。

●人間性や社会人スキルをアピール

会社のお金を扱って利益や資産を計算する経理職は、時に会社の経営を左右するような助言を求められることもある重要なポジションです。そのため、真面目で誠実な信頼される人柄と、経理の立場からの見解を率直に伝えられる冷静さなどが求められます。
また、立場の上下や相手との関係性に影響されることなく、公正かつ正確に業務を遂行できる人間性も重視されます。

●業務経験からこれから活かしたいことにつなげる

経理職経験者が転職する場合は、これまでの業務経験を今後の仕事へどのように活かしていけるかを説明しましょう。経理業務の内容は幅広いため、同じ経理の求人でもそれぞれ求められる経験は異なります。「決算期を変更して節税を実現した」「新しい経理システムを導入した」「IFRS・USGAAPなど国際会計基準を導入した」というような、具体的な実績のアピールが必要です。
未経験から転職する場合は、経理職として達成したい目標をはっきりと示し、そのために「簿記の資格を取得した」「経理や財務の専門書で勉強している」といった努力をしていることを伝えましょう。業務経験でアピールできない分、経理を選んでキャリアチェンジする理由に説得力をもたせ、プロフェッショナルを目指す本気の気持ちを示すことが大切です。

●コミュニケーション力も重要

経理担当者は社内外の人と円滑なコミュニケーションをとる必要があります。そのため、コミュニケーションスキルの高さがわかる具体的なエピソードがあると良いでしょう。

経理職を目指すための志望動機例文

これまで説明してきたポイントを踏まえて、経理職未経験者と経験者それぞれの立場で書かれた志望動機の例文をご紹介します。参考にして、自分の志望動機をブラッシュアップしましょう。

<例文1>経理職未経験者の志望動機

現職は営業事務職で、顧客の売上管理やエクセルでの資料作成、専用システムでの請求書・納品書の作成を担当しております。仕事で扱う数字に理解を深めたいと考えて、経理や会計の入門書を読むようになり、会社の経営の安定化と利益のアップに貢献できる経理業務に魅力を感じるようになりました。現在、簿記2級の資格取得を目指して勉強中です。
就業中の会社では経理部門の人員を増やす予定がなく、転職でキャリアチェンジを目指しています。同業界からの転職となりますので、営業事務での経験や知識も活かして業務にあたりたいと考えております。

<例文2>経理職経験者の志望動機

前職では、小規模のチームで社内全体の経理業務を担当しておりました。幅広い業務を経験できたことと、チームをまとめて目立ったトラブルなく業務を遂行できた実績は、自分にとって大きな自信となっています。在職中に海外進出の話が持ち上がったことをきっかけに、国際会計資格の勉強を始めました。海外進出は実現しませんでしたが、国際会計に抱いた興味は変わらず、今も英語の勉強とともに資格の勉強を続けております。海外進出を進める貴社で今までに身に付けた知識を生かし、より業務の専門性を高めて経営に貢献したいと考え、このたび応募いたしました。

業務の正確性と責任感の強さをいかに伝えるかが鍵

経理職は、小さなミスでも会社の業績に大きな影響を与える可能性があるため、業務には正確性が求められます。「数字に強いので経理職に就きたい」「会社経営の中核に近い仕事がしたい」などのように興味をアピールするだけでは、採用されるのは難しいでしょう。なぜなら、会社側がどこまで責任のある仕事を任せられるのかを判断しきれないためです。
経験者は具体的にどのような仕事を責任感もって行ってきたのか、未経験者も今までの業務経験のなかで責任をもって取り組んできたことや、数字などを正確に扱ってきた経験をアピールすることで、次なるステップとしてこの会社、この求人を選んだ理由を理解してもらえるでしょう。
会社の資産を管理し、経営を支える経理職は、大変やりがいがある仕事です。長く勤められる仕事に出合えるように、転職活動の志望動機はしっかり練り上げたうえで、応募書類の作成をしましょう。