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転職が決まらないのはなぜ?年代別特徴と焦りや不安を乗り越える7つのアドバイス

転職が決まらないのはなぜ?年代別特徴と焦りや不安を乗り越える7つのアドバイス

転職活動を始めて半年以上も経つのに、いまだに内定がもらえず焦りを感じている人は、もしかしたら今の転職活動は何か間違えているのかもしれません。この記事では転職がうまくいかない人の理由と、年代別にみた特徴、そして成功に導くための7つの鉄則を紹介します。

転職活動が長引いて、なかなか決まらない

転職活動を始めてから仕事が決まるまで、一般的にはどのくらい期間がかかるものなのでしょうか。

転職活動にかかる期間とは?

離職してから新しい職場を決めようとアクションを起こす人がいる一方で、離職せずに仕事を続けながら転職活動をする人もいます。離職せずに転職活動をスタートしてから、その仕事を辞めるまでの期間はどれぐらいでしょうか。厚生労働省発表の令和2年転職者実態調査の概況をもとに見てみます。

【転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間】

転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間

転職活動を始めて、おおむね3か月未満で退職する人が最も多い比率となっており、半年までには8割以上の人が、直前の職場を退職しています。

【直前の勤め先を離職してから再就職が決まるまでの期間】

直前の勤め先を離職してから再就職が決まるまでの期間

離職期間なし、退職日の翌日には新しい仕事に就いている人が26.1%。30代~40代では退職した翌月までには次の会社に入社している人が50%を超えています。前職を辞めて転職活動に専念した場合、全体で見ても約5割の人が、4か月未満の間に転職先が決まっているようです。

2~3か月決まらないことは珍しいことではない

書類選考期間や面接回数は業界や企業によってもばらつきがあり、転職活動は、応募から内定獲得まで、平均で2カ月~3カ月かかります。

離職してから転職活動を行う場合は面接日程などのスケジュール調整がしやすいですが、在職中の転職活動では、仕事の合間をぬっての調整となるため、さらに時間がかかることも想定しておきましょう。

一方で、何社受けても内定までたどり着けないという方もいます。
新卒採用は潜在能力や将来性を見込んだポテンシャル採用であるのに対して、中途採用はスキルや経験を重視した企業の即戦力を期待する採用です。
自分のキャリアや経験が不十分なのでは…と不安に感じてしまうこともあると思いますが、転職が成功するために大切なことは応募側と採用側のニーズが合うかどうかです。
うまくいかなかったときは、採用側のニーズと応募者のニーズが合致しなかったのです。今までのキャリアや経験がすべて否定されているわけではありません。なかなか思うように選考が進まない時は、クヨクヨせずに前向きに次の選考のための準備を始めましょう。

転職活動がうまくいかない理由と対策法

転職活動がうまくいかない主な理由は以下の4つが考えられます。

 

  • 1. 転職活動の方向性が定まっていない
  • 2. 自己分析やスキル・経験の棚卸ができていない
  • 3. 応募職種、応募企業の求める採用条件とのミスマッチがある
  • 4. 応募先の企業・ポジションに合った履歴書・職務経歴書が作れていない

 

ではそれぞれ理由と、その対策法を考えてみましょう。

理由① 転職活動の方向性が定まっていない

転職活動が長引いてくると、気持ちが焦り「とにかく内定が欲しい」「とりあえず応募する」といった考えになってしまいがちです。しかし、視野を広げ応募範囲を広げたとしても、志望業種、職種の志望理由があいまいだったり、応募企業への明確な志望理由が説明できなかったりすれば、うまくいきません。「これまでの経験はどの分野でも活かせる」のだとしても、どう活かせるのかが具体的にイメージできていることが大切です。

対策:

いま一度「自分はどうして転職したいのか?」「どんな仕事に就くために転職活動をしているのか?」を考えてみてください。そのうえで、その業種、職種、あるいはその企業で5年後、10年後、どうなっていたいか、どのように貢献できるかを考えると、志望する明確な理由が見つかりやすいかもしれません。

理由② 自己分析やスキル・経験の棚卸ができていない

転職で求められているのは即戦力です。過去の武勇伝を語り、夢や希望を語り、やる気で押し切る姿勢は、通用しづらいのが現実です。

対策:

スキルの棚卸は、自分の強み、前職での経験や実績、取得している資格などを具体的に書き出します。そしてそのリストをもとにどういった分野、職種であれば、即戦力として通用しそうかを考えます。未経験の職種を希望する場合でも、棚卸した中にその仕事に活かせるスキルがないか考えます。そこを中心に自己PRを考えてみると、良い方向にすすむかもしれません。

理由③ 応募職種、応募企業と希望のミスマッチはないか?

自身のスキルやキャリアと、志望職種に乖離があると、転職活動はうまくいきません。また、同じ職種であっても、企業によって担当業務の範囲や、求められているスキルが違います。
たとえば製薬会社の求人で、営業を募集していた場合、企業は「薬を病院で使ってもらえるよう営業してくれる人」を求めています。しかし応募者が「英語を活かして世界で活躍する営業」を希望していた場合、企業側と、応募者の間には「営業」という言葉が共通しているものの、その先にある仕事内容には大きな乖離があります。

対策:

希望する職種が明確にある場合は、部署だけでなく、仕事の内容、得意とするマーケットなどについてもしっかり把握して会社を選ぶことが大切です。

 

  • ● 自分に合っていない職種にチャレンジをしようとしていないか
  • ● 自身のスキルは希望している企業のニーズに応えているか
  • ● 本当にやりたいことができるのか

 

志望企業のホームページなどから事例実績や、採用ページの情報などをチェックしたり、可能であれば働いている人や、その会社をよく知る人から直接話を聞くなどして、企業研究を進めます。インターネット上の口コミは、ネガティブなものがあるので、参考程度にとどめておきます。

理由④ 応募先の企業・ポジションに合った履歴書・職務経歴書が作れていない

履歴書や職務経歴書は、企業に自身の魅力を伝える大切な役割を担っています。
応募職種が経理だった場合、前職でウェブページ制作をやっていたとスキルシートにただ書いただけでは書類選考で通るのは難しいでしょう。

対策:

企業側は、これまでの経歴やスキルだけでなく、職務経歴書に明記された仕事内容やポジションをもとに、自社にどのように貢献し、スキルを活かせる人材かを判断します。
学歴や職務経歴、在職期間などは事実に沿って記載し、業務内容や実績は、企業の求める人物像を念頭において、アピールできるものを網羅した内容をまとめましょう。

応募書類は、ただ事実を書き連ねるだけのものではありません。
先の例でいえば、経理職への応募の理由として、過去のウェブ制作時のコスト管理経験や、外部発注管理経験など、なぜ経理を応募しようと思い至ったかについて触れる必要があります。

志望企業を研究し、どういった課題があって、どのような人材を求めているのか、そのニーズと自身との接点を見つけましょう。

年代別でみる転職が長引く特徴

転職がうまくいかない理由をみてきましたが、転職がなかなかうまくいかず長引くケースは、年代によっても違います。

20代の転職が長引くケース

20代で転職を考えるとき、第二新卒といわれるのは24歳ぐらいまでです。そこまでは比較的ポテンシャル採用、やる気や熱意が通りやすいのですが、同じ20代でも25~29歳ころになると、キャリア3年~7年、即戦力も求められます。スキルが不足していた場合、転職活動が難航する可能性があります。

自分より年下でどんどん転職を成功させている人もいるのに、なかなか決まらないと焦る気持ちはわかりますが、空回りしてはいい方向には向かいません。面接では実力不足をどうカバーしていくつもりなのか、これまでに得た経験をどういかしていきたいのかをアピールする必要があります。

30代の転職がなかなか決まらない場合

30代の転職がなかなか決まらない例として、アピールできるキャリアやリーダーシップ経験が不十分で、面接で具体的な実績が言えないというケースも少なくありません。専門性を追求するのであれば、現職のままキャリアを積んだ方が良い場合もあります。

30代が期待されるのは即戦力となることはもちろんのこと、「専門性」「リーダーシップ」「マネジメント資質」「協調性」などです。これまでのキャリアの中から、自分の強みはどこにあるのか? それを裏打ちする実績やエピソードを洗い出して、アピールします。

40・50代の転職でなかなか決まらず長引くケース

40・50代の転職ではマネジメント能力や、物事を俯瞰できる力と経験値などが求められます。再就職先でも上級職での転職となり、より企業ニーズとの細かなすり合わせが必要となります。転職サイトなどの公開情報で若い世代と伍して転職活動を進めるより、非公開求人やこまかな企業ニーズを把握している転職エージェント経由でよりこれまでのキャリアやスキルが活かせる職場を見つける方が、転職の成功には近いかもしれません。

転職ステップ別解決方法

次に、具体的に転職活動のどの段階でつまずいているのか、そこから考えられる理由と、解決法についてご紹介します。

ケース1 応募時点でうまくいかない

応募する前に企業選びで迷っている人は、もしかしたら転職したいのではなく、今の状況を変えたいだけなのかもしれません。またやりたいことが決まっていても、希望する企業の募集がない場合もあります。やりたいことが見えていない人は、自己分析をして「本当に転職した方がいいのか?」「会社に残って状況を変えるすべはあるか?」を考えてみましょう。

希望する職種の応募がない人は、視野を広げてみるのもいいでしょう。たとえば出版社への転職を希望している場合、出版社は比較的募集人数が多くない業界です。その場合、企業の広報部の求人を探してみるのも一つの手でしょう。仕事内容が「社内報の編集」だったら、そこで編集スキルを身につけて、どうしても出版業に就きたいであればその経験を生かして出版社を目指す、といったキャリアパスも考えられます。

ケース2 書類選考でうまくいかない

書類選考がなかなか通らない人は、書き方に問題があるのは明白です。もう一度、提出した書類を見直してみましょう。とくに転職の場合は、スキルや職歴が重視されるため、職務経歴書は丁寧に作成することが必須です。中途採用の職務経歴書は、それに見合った書き方や、ノウハウがあります。

ケース3 面接でうまくいかない

対面だけでなく最近はWEBで面接する企業も増えてきています。どちらのスタイルかで、ルールやマナーも違ってくるのでそれぞれ準備しておきましょう。また面接では「自己PRをしてください」とよく言われます。面接でうまくいかない人は、自己PRだけは完ぺきにしてすぐ答えられるように事前に準備し、練習をしておくのがおすすめです。自己PRは開始直前で言われることが多いので、ここでいい流れをつくっておくと面接官に好印象をもたれやすくなります。清潔感のある服装と笑顔も忘れずに。

面接でつまずく人は、こちらの記事もチェックしてみてください。

転職活動がうまくいく、鉄則7か条

転職活動でなぜうまくいかないのかを、色々な面から見てきました。では具体的に転職活動で結果を出すためにはどうしたらいいのでしょうか。 鉄則7か条を挙げてみました。

1.できるだけ前職を辞める前に活動を始める

仕事を辞めて転職活動をすると、焦りだけでなく経済的にも不安になってきます。面接で良い成果を出すためには、心の余裕も大切です。できるだけ仕事は辞めずに、働きながら転職活動を行うのがいいでしょう。仕事を続けていれば、もし転職を断念したときでも、今まで通り働くことができます。

2.自分のスキルの棚卸は徹底的に

転職を考える上で大切なのは、自分のスキルの棚卸です。ここが甘かったり、中途半端だったりすると、応募書類にもそれが現れてしまい、採用から遠ざかってしまうこともあるでしょう。転職を成功させるには、まずはこの作業をしっかり行いましょう。

3.企業を分析して、自分のニーズとのすり合わせを行う

「企業はどんな人材が欲しいのか?」 「そのニーズは自分の経歴や、スキルと合致しているのか?」 といったところをしっかり分析し、自分のキャリアやスキル、希望内容と合致しているかを確認しましょう。それができるとお互いウィン、ウィンの採用となり、結果として転職が成功する可能性も高くなります。

4. 姿勢や話し方、面接マナーを見直す

社会人歴が長いと、わざわざ面接マナーを学ばなくても大丈夫と過信しがちです。しかし社会人としてのルールと、面接でとるべき行動は違います。転職がうまくいかない人は、もう一度、姿勢や話し方、面接のマナーを見直してみましょう。

5. うまくいかなかったケースはきちんと振り返り、次に生かす

うまくいかなかった場合、その失敗は早く忘れて次を目指したいと思いますが、それでは進歩がありません。転職をうまくいかせるには、ダメだった時にこそ成功するためのヒントが隠れています。「なぜダメだったのか?」を振り返り、その原因を解明して次に活かすべく作戦を練るのは大切なことです。

6.焦らない、むやみに不安にならない

焦りと不安は転職にとって天敵です。採用となるためのキャリアも経験もあるのに、焦ったばかりに面接試験で思うように話せず、失敗してしまった…といったケースは多いです。少しだけ肩の力を抜いて、前向きに頑張る。これも転職がうまくいくためのキーワード。とにかくポジティブでいきましょう。

7.自己否定はしない、自分を信じる

なかなか仕事がきまらないと、人格を否定されているような気になります。しかし内定がもらえないのは、その企業が欲しい人材と、自分の持っているスキルが合わないだけで、あなたの人間性に問題があるわけではありません。自分を信じて進み、結果を出しましょう。

長引く転職活動を、満足のいく転職活動にするために

転職活動がうまくいかないのは自分のせいだけではない…とは言うものの、転職活動が長引くとネガティブな感情が生まれてくるのは必然です。一日も早く結果を出すために、以下のような方法も検討してみてください。

やりたい仕事があるなら派遣や契約社員も視野に入れる

どうしてもやりたい仕事がある時は、正社員にこだわらず派遣や契約社員といった、就業形態を柔軟に捉えて転職活動してみるといいかもしれません。転職で求められる人材は即戦力が多いので、やりたい仕事があるけれど未経験という人は、まず派遣や契約社員で経験を積むのも有効です。

転職エージェントを活用する

転職がうまくいかない人は自己分析がうまくいかない人かもしれません。自分ではなかなか自身のことはわからないものです。第三者に相談しながら、自分にあった転職先を探すことをおすすめします。転職エージェントとして長く豊富な実績を持つパソナのコンサルタントが、あなたの強みを活かせる、希望に合った仕事とのマッチングをご支援いたします。

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