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【転職最新動向:人事部門】40代ハイキャリア人事職の転職は今がチャンス!新型コロナ禍でも転職を成功させるための対策やポイントを解説

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新型コロナウイルスの影響により、これまでの日常が少しずつ変わり始めた昨今。転職市場で企業が求める人材にも、変化が起こりつつあるようです。そこで今回は、人事部門の最新転職状況について、キャリアコンサルタントが詳しく解説します。人事部門の転職支援を専任で行っている坪松政和に、40代人事職のハイキャリア転職における最新動向について聞きました。

働き方が多様に変化している現在、ハイキャリア人事は広く求められている

-新型コロナウイルスの影響で、人事部門の転職市場に変化はありましたか?

坪松:新型コロナ禍以前は、人事部門の転職市場は活況で採用、教育、労務など、すべての人事部門において求人が数多く出ていました。しかし現在は、新型コロナウイルスの影響を受けて、求人数に多少の減少傾向がみられています。ただ、中身を紐解くと、採用関連の求人は減少していますが、人事制度企画ポジションや人事部長・人事マネージャーなどの管理職の求人は依然として高いニーズがあると感じています。特に、人事制度に関する経験をもつ人材へのニーズは高まっており、昨今の新型コロナウイルスの影響で業務スタイルがリモートワーク中心になるなど、多くの企業が働き方変革を推進しているため、ウィズコロナ時代に適応した新たなルールづくりが急務なのでしょう。

-特に、どのような業種・業界で採用活動が活発なのでしょうか。

坪松:活況なのは、IT系業界ですね。新型コロナウイルスによる影響で企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が急速に進み、それにかかわるIT業界は業績好調な企業が多く、成長産業と言えると思います。またそのように財務体制が安定している会社は、「新型コロナ禍の今のタイミングだからこそ、体制を強化したい。そのために、良い人材がいたら採用したい」と考えているようです。プレイヤーとなる若手よりも、経験があって即戦力になるマネージャー、部長クラス以上が求められているのが現状です。

-具体的に、どんな人材が求められているのでしょう?

坪松:広く求められている経験や知識は、マネジメント経験や働き方改革にともなう制度設計の経験、総務や法律の知識など。特に、新しい人事制度をゼロから構築できる知見があったり、既存の人事制度を改正して運用したりといった経験があれば、企業から一目置かれると思います。そうしたご経験やスキルがある方は、エントリーシートを作成する際にぜひアピールしてください。

-求人数が減少傾向にありますが、年収アップは可能でしょうか。

坪松:年収は担当領域にもよりますが、課長以上で700万円以上、部長クラスだと1000万円ほどのハイキャリア求人もあります。採用人数を絞っている分、「良い人材を採用するためなら待遇アップを検討したい」といった企業が目立ちます。私が担当させていただいた5割以上の方々は、新型コロナ禍の状況であっても、年収アップに成功していますよ。

面接は「する」のと「される」のでは全く違う

-ハイキャリア人事職の転職活動には、どんなポイントがあるでしょうか。

坪松:まずは、エントリーシート作成時にこれまでの実務経験をアピールすることが大切です。謙遜せずに、なるべく具体的に記載しましょう。 人事職の方は自身が面接官になる機会も多く、面接経験が豊富なので、「わざわざ対策をしなくても、充分に熟知している」と思われている方が少なくありません。けれども面接を「する」のと「される」のでは全く違います。実際に、事前に面接対策をやるとやらないとでは、通過率に大きく差が出ることが分かっています。パソナキャリアの調査では、模擬面接をしたうえで面接に臨むと、次のステップへ進める確率が5〜6割ほどアップするという結果が出ています。客観的な第三者からの意見を聞くことは重要なポイントなので、しっかりと対策をしてから面接に臨んでいただきたいです。

面接対策の手厚いサポートは、パソナキャリアの大きな強みです。応募書類が通過すると面接対策専任のスタッフがつき、応募企業ごとに合わせた模擬面接を行います。現在は対面面接だけでなく、Web面接対策にも対応しています。カメラの映り方や話し方のポイントなどもお伝えしていますので、在職中の方であればWebミーティングにも応用することができると思います。転職活動時には、ぜひ利用してみてください。

-その他、人事職だからこその注意点はありますか?

坪松:最終面接で不採用となるケースもありますね。1次面接は同僚や部下になる、人事課長や部長クラスが担当することが多く、最終面接は幹部クラスの方々が行うのが一般的です。人事職のハイキャリアとなると、社長との関係が密接になります。そのため考え方や思想が合わないと判断されてしまうと、採用は難しくなるでしょう。

パソナキャリアでは対策として、企業担当が「真に求めているのはどのような人材か」「今、会社はどのフェーズにあるのか」を応募者へしっかりお伝えし、それに即した受け答えなど、模擬面接を通じて、内定確率が上がるようサポートします。

-坪松さんがこれまでのサポートされた方の、転職成功事例について教えてください。

坪松:小売系企業で人事部長を務めていらっしゃった方は、大手エネルギー関連企業へ転職され、年収は200万円ほどアップしました。転職先の企業では、従来からの男性社会から抜け出せないといった課題があり、現状を変えてくれる女性管理職を探していたのです。女性が活躍するための制度改革の実績もあり、的確な意見を上層部にもお話できるお人柄だったので、企業側のニーズにぴったりでした。入社後は女性初の部長として、生き生きとご活躍されています。

また、人事としての専門性ではなく、他の経験が採用の決め手となった方もいらっしゃいます。元々SEでご活躍されていた方が、人事部門に異動されて労務職をご担当されていました。人事職経験は浅かったのですが、大手メーカーのグループ会社に応募したところ、とんとん拍子で内定まで進んでいきました。そこで武器になったのは、SE時代に培ったシステム系の知見でした。人事システムの導入を見据えての求人だったので、まさに企業が求める理想的な人材だったのです。ご本人も今までの経験が役に立つと、とても満足されていましたね。

転職市場は売り手市場から買い手市場へ変化。今こそ、転職活動をスタートさせるチャンス!

-理想的な転職活動の展開方法を教えてください。

坪松:充分に書類作成、面接対策を講じていても、残念な結果となってしまうケースはあります。特にハイキャリアの方々は年収が高いので、転職活動のハードルは上がりやすく、現職を続けながらの転職活動は、かなりの労力がかかるでしょう。ですから、なるべく幅広く多くの企業へ応募し、最終的に2〜3社からの内定を目指す、というのが理想的です。

人事職は必要不可欠な職種。パソナキャリアには業界問わず広く企業情報が集まるので、一人ひとりに適した転職先にきっと出会えると思います。「この業界、業種だけ」と決めつけず、広い視野を持つことが大切です。

-最後に、転職を検討している方へアドバイスをお願いします。

坪松:新型コロナウイルスの影響を受け、転職市場は売り手市場から買い手市場へと変化しました。おそらく半年後、一年後にはさらに状況が厳しくなることが予想されます。ですから転職活動を始めるのであれば、早いに越したことはありません。現状が続くことを考慮すると、今こそがチャンスだと言えるのです。「2〜3年後には市場は落ち着くだろう」などと後回しにしてしまうと、ご自身の年齢も上がってしまいます。48歳の転職と、50歳の転職では企業側の捉え方も変わってくるでしょう。

まずは、情報収集も含めて転職活動を始めてみてください。自ら動くことで、ご自身の市場価値や業界の市場動向を肌で感じることができるはずです。


(取材・文/萩原 はるな)

〈話し手 プロフィール〉

キャリアアドバイザー 坪松 政和

アパレル業界にて店舗マネジメント・スーパーバイザーとして就業後、自身の転職活動経験を通じて、1人でも多くの求職者の手助けをしたい、より多くの企業の課題解決に貢献したいと考え、パソナキャリアに入社。その後、コンシューマー領域の転職支援を中心に、現在は経理・人事・総務・法務・経営企画などを中心とする管理部門系専門職およびハイキャリア領域のキャリアアドバイザーを担当。

【得意分野】

大手からIPO前のベンチャーまで幅広くサポートさせていただいていますが、特に以下を得意としています。
・経理・人事・総務などの管理部門系職種
・ハイキャリア領域を担当し30~40代の転職に強み

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