インバータエアコンの故障予知・検知技術開発電気・電子・半導体メーカー
電気・電子・半導体メーカー
気候変動の影響により温暖化がグローバルで進行しており、エアコンなど空調機器はライフラインの重要な機器の1つになりつつあります。高温環境下での長時間連続運転なども求められており、空調機器には益々高いロバスト性・信頼性が要求されます。信頼性確保のために使用される部品・システムの状態を推定し、故障を予知・検知することで事前にメンテナンスを行うことで突発的な空調機器の停止を未然に防ぎ機器の連続運転を目指します。 空調機器にはインバータ制御される圧縮機、ファンモータが組み込まれており、それらの電気信号などに含まれる特徴量を捉え部品やシステムの状態を推定します。家庭用エアコン、業務用エアコンにおいて、インバータを含んだシステムの故障検知・故障予知に関する技術の研究開発を担当していただきます。機器の状態を含む故障予知・検知技術には開発の余地が多く残されており、第一人者として活躍いただける可能性が大きな分野です。故障モードに対して、どのように検知・予知するかといったアルゴリズムの基礎検討から、システム構築の検討、商品搭載するアルゴリズムの立案、プログラム作成までを実務担当者として牽引して頂くことを期待しております。【使用ツール】制御設計ツール(MATLAB/Simulinkなど)、C言語、Python、回路シミュレータ(PSIMなど)【ポジション・立場】故障予知・検知技術を研究開発する数名単位のチームで、実務担当者として研究開発、商品搭載するアルゴリズムの設計を担当いただきます。【仕事のやりがい】インバータ制御されるマイコンは高速化・大容量化が進み、複雑な演算をリアルタイムに実行することも可能となり、また、センサも高精度化・低価格化が進み、故障予知でこれらを組み合わせて検討することが可能です。システムの物理モデルの構築から、組み込み制御プログラム開発、データ解析までを担当することで幅広く技術を追求することができます。 インバータ制御を専門にご経験された方は、これまでの知見を活用してデータ解析に取り組んでいただき、またデータ解析を専門にご経験された方はインバータ制御に取り組んでいただくことで故障予知・検知の技術を深く追求することが可能です。故障予知・検知技術では実際の故障修理サービス現場の情報収集も取り組みますので、研究開発の上流から商品サービス現場まで関わることができ、幅広く経験することができます。課題の発掘からテーマを提案し、リーダーとしてテーマの実行推進を担うこともできます。 同社は部門をまたいだ活発な議論、大学研究室やサプライヤーとの協力から最適解を見出してい開発くスタイルです。他の技術分野のグループとの議論を通じて、自らの知見を広げることができます。また、産学・産産連携、学会発表などを通じて様々な領域から刺激を受け、自分自身のスキルを磨き上げられる環境です。【同社の強み】同社工業は1980年に電子技術センターを設立して以来、「機電融合」の概念の基、エアコンのエンジンである圧縮機、及び、その圧縮機を駆動するモータ、インバータの研究・開発をコア技術と位置づけ、早くから産学連携や部品メーカーとの協力を行いながら研究開発、技術蓄積を行って参りました。同社ではモータ、インバータをセットで開発し、システムとして成立させることに特徴があり、モータとインバータが手を携えて革新的な製品を生み出してきております。例えば、基礎原理しか解明されていなかったIPMモータの量産成功、世界最高水準の高効率ターボ冷凍機向けモータ向け磁気軸受開発、グローバルローコストインバータを実現した電解コンデンサレスインバータ開発、希少資源に依存しない省Dyネオジム磁石搭載モータなど、高い省エネ性能、低コストのモータ・インバータ技術は同社がグローバルNo.1空調機メーカーへ躍進を遂げてきた立役者とも言えます。
- 年収
- 500万円~900万円※経験に応ず
- 職種
- 品質管理・品質保証
更新日 2025.04.14