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職務経歴書へ記載する経歴の順番は?時系列の整理方法や社名変更時の対処法も紹介

職務経歴書へ記載する経歴の順番は?時系列の整理方法や社名変更時の対処法も紹介

転職する時、応募書類の一つとして職務経歴書の提出が求められます。職務経歴書の書き方はネットなどで紹介されていますが、意外と知らないのが順番のルール。たとえば職歴を書く時は時系列順? 社名が変わったときは旧社名が先? 提出書類をまとめる順番は? この記事では、職務経歴書の“順番”について説明します。

Q.職務経歴書の職歴の順は古い順、新しい順どちらで書くべきですか?

職歴の順は古い順、新しい順?

転職活動に欠かせない職務経歴書ですが、職歴を書き出す順番を疑問に思ったことはないでしょうか。履歴書の学歴は古い方から書くものです。その下に続く職歴もそれに倣って新卒で就職した会社から書くことになります。では職務経歴書の職歴も古い順に書くのが正しいのか、それとも新しいキャリアからとなるのかと迷う人もいらっしゃるでしょう。

正解はどちらでも構いません。職務経歴書に決まったスタイルはありませんので、わかりやすく、見やすい書式であれば形式は問わないというのが一般的な認識です。しかし古い順、新しい順では、職務経歴書を読んだ人に与える印象が違ってきます。それぞれ詳しく見てみましょう。

一般的なのは古いものから新しいものへと書く【時系列】

職務経歴書も履歴書に合わせて時系列順で書くのがオーソドックスなスタイルです。
しかし時系列順で書いた方がいい場合と、逆時系列順で書いた方がいい場合があります。たとえば職務経験が短い人や、担当した業務や部署の変更が少ない人は、時系列順のほうがシンプルでわかりやすいのでおすすめです。
一方で近々の職歴から書いた方がいいケースもあります。どのようなケースが該当するのか次で紹介します。

直近にアピールしたい職歴があれば新しいものから古いものへと書く【逆時系列】

直近の在籍企業や経験職種が、次に就職したい会社の職種と近い場合や、以前の仕事からキャリアアップするための転職の場合は、新しい順から書くことをおすすめします。多くの人事担当者は、職務経歴書を上から見ていくので、最初に募集している職種と近いキャリアがあると「この人は経験者だ」という印象が強くなるので即戦力をアピールでき有利です。

また社会人経験が長く転職の経験も多い人は、時系列で新卒から職歴を並べても最後まで目を通す頃には、「結局、この人は何をやってきた人なのかわからない」となってしまうので、逆時系列順をおすすめします。
ほかにも1つの会社で色々な職種を経験した人は、経験した職種ごとに分けて記載する方法もあります。多くの業務経験者も、職種別に書いていくと採用担当者は「この人は、こんな職種を経験していたのだな」とわかりやすくなるでしょう。

履歴書の職歴は時系列 そこに問題は?

履歴書の職歴は、学歴のあとにその流れで職歴を書くため時系列で書きます。職務経歴書もそれに合わせて書かないと齟齬があるのでは?と思いがちですが、時系列でも、逆時系列でも問題ありません。
その理由は履歴書に書く職歴は入社年と、企業名と部署を採用担当者に認知してもらうためのものなのに対して、職務経歴書はその部署でどんな仕事に携わっていたか、どんな実績があるのかなどをアピールするものだからです。

ただし職務経歴書は時系列順、逆時系列順、職種別、どれを選択しても問題ありませんが、履歴書と職務経歴書に書く、会社名や入社日は合わせましょう。些細なことですが、株式会社〇〇商事と履歴書に書いていたのに、職務経歴書では〇〇商事株式会社となっていたら、その時点でマイナスの評価が付くこともあります。

職務経歴書に決まった書式はなく、「自分にはどんなキャリアがあるのか」をアピールするものです。A4サイズの用紙1枚に無理に収める必要はありませんが、あまり冗長になりすぎても読む側から見て、要点がわかりにくくなるので長くても3枚程度に収めましょう。

履歴書に書く資格、免許の順番は?

履歴書に記載する資格、免許は、取得した資格が古い月日から新しい月日へと進む時系列順が良いとされています。ここで悩むのが資格(例:ファイナンシャルプランナー2級)と免許(運転免許、教員免許など)は、どちらを先に書いた方がいいかということです。先に免許を取得順に記載し、その後に取得した資格を時系列順に書くのがいいでしょう。

Q.社名変更があったとき、旧社名が先、新社名が先、どちらで書くべきですか?

社名変更があったとき、旧社名が先、新社名が先?

以前に勤めていた会社が社名を変更した場合、新社名、旧社名、どちらを先にもってくるのがいいのでしょうか。○○株式会社(現:△△株式会社)のように、入社時の旧社名を先に出すのが一般的です。ただし社名を変更してから時間が経ち、新社名の方が広く認知されている場合は、△△株式会社(旧:○○株式会社)と書いても問題ありません。
先に記載する社名が新でも旧でも、必ずもう一つの社名は()で記載。そしてどちらも株式会社まで入れた正式な社名を表記しましょう。

Q.職務経歴書に書く項目と順番は?

職務経歴書サンプル

中途採用の応募では、キャリアや実績などをアピールするためのツールとして職務経歴書を用意します。書式にとらわれることなく、魅力的な職務経歴書を作成しましょう。ここでは必ず入れるべき項目について紹介します。

1・職務要約

書面の書き出しとなる職務要約です。職歴を書き連ねるのではなく、特にアピールしたい業務実績やマネジメント経験などを簡潔にまとめて書きましょう。書く時は、入社〇年、年間売上◯◯万円以上を達成といった具体的な数字を活用するといいでしょう。

ほかにもチームリーダー、提案営業など職務のキーワードも入れると採用担当者には伝わりやすくなります。
また、ついあれもこれも書きたくなりますが、あくまで職務要約はファーストインプレッション。一番伝えたい実績を簡潔に書くことを心がけましょう。

2・職務経歴

務経歴書の肝にあたる職務経歴はしっかり書き込むようにします。特に企業名は略さず正式な会社名を記載することが必須です。ほかにも事業内容、上場区分、従業員数、資本金、売上、そして自分の雇用形態などを書きましょう。在籍期間も忘れずに記載することが重要ポイントです。正確に〇年〇か月まで書きます。
実績を記載するときは表や箇条書き、フォントなどに変化をつけて、見た目やデザイン、レイアウトにも注意をくばり、読みやすさを心掛けましょう。同じ会社でも部署や役職ごとに業務内容が異なるため、部署や役職のカテゴリーでまとめるのもおすすめです。

業務内容は、例えば「コンサルティング」だけでは不十分です。「富裕層個人顧客に対する株式投資のコンサルティング」など、具体的に明記しましょう。またそこで扱った商品なども箇条書きなどで記してあると、採用担当者もどんな規模の商談をまとめたのかがわかります。特に売上などは、約2000万円など数字だけではなく、前年比率や、目標達成率など具体的に成果を表すと効果的です。

プロジェクトに参加したという実績は、その業務のどこの部分を担当したか、どこを工夫したのか、その結果どんな成果につながったのかをセットで書きましょう。根拠や事例を出して、具体的に書き込むと採用担当者に伝わる職務経歴書になります。

3・活かせる経験・知識・技術

職務経歴の項目は今まで自分がやってきた実績のアピールなのに対して、活かせる経験・知識・技術は転職した先で「どのような活躍ができるのか」ということになります。業務に関するスキルはもちろん、コミュニケーション力や、自己管理の能力などを含めたビジネススキルを意識して書きましょう。

4・取得資格

取得資格は転職先で使えそうな資格をメインに記載しましょう。その際は、正式な名称で記載します。

例)
(誤)普通自動車免許
(正)普通自動車第一種運転免許または普通自動車第二種運転免許

一般的に使われている資格の名前が、実は正式名称ではないということもよくあります。きちんと調べてから書きましょう。。

日商簿記3・2・1級を取得している場合は、上位の資格のみの記載で構いません。
この場合は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験1級 合格」となります。「日商簿記1級」は正式な名称ではないので注意しましょう。

5・自己PR

職務経歴書とはいうものの、職歴やスキル、資格や免許だけを記載するだけでは転職を勝ち抜く職務経歴書とはいえません。最後に必ず、転職先でやりたいこと、仕事への熱意、スキルや強みなどを関連付けた自己PRをつけましょう。同じポジションを狙っている多くのライバルとの差別化をはかるためには、工夫を凝らしたアピールが大切です。

1~5まで職務経歴書に記載すべき項目を紹介しました。職務経歴書はあなたを売り込むためのプレゼン資料です。そのため「必要だ」と思う項目はどんどんプラスし、レイアウトにもこだわり、わかりやすく、あなたの魅力が伝わる職務経歴書を作るように心がけましょう。

転職エージェントのパソナでは、職種ごとに職務経歴書の書き方の見本や、職務経歴書のフォーマットテンプレートを用意しています。サンプルを参考にすれば、よりあなたの魅力が発揮できる職務経歴書を作成できるはず。こちらからダウンロードして利用しましょう。

Q.履歴書と職務経歴書、封筒に入れる順番は?

封筒に入れる順番は?

履歴書、職務経歴書などの必要書類を揃えたら、いよいよ送付です。封筒に入れる順番にも明確なルールやマナーがあります。郵送の場合、持参や手渡す場合の正しい作法を見てみましょう。

郵送の場合

【添え状・送付状に記載する項目】

●日付(右上)
●宛名(左上)
●差出人(氏名・住所・電話番号・メールアドレス)右側
●送付状のタイトル(「応募書類の送付につきまして」など)
●本文(頭語・時候の挨拶・結語を必ず入れる)
●記書き(「記」の下に、同封書類とその枚数を箇条書きで入れる)
●以上(右下)

添え状・送付状が完成したら封筒を用意していよいよ郵送の準備です。A4サイズが入る封筒に入れましょう。封筒は茶色より白色の方が正式なイメージをもたれやすくなります。また薄い封筒は中が透けてしまうため、厚めのものを選びましょう。
そして封筒の宛名面左下には「応募書類在中」と赤い油性ペンで忘れず書きます。

書類は上から
1. 送付状
2. 履歴書
3. 職務経歴書

の順で向きを揃えて重ね、透明のキレイなクリアファイルに入れます。封筒に入れるときは、宛名面に送り状がくるような形でセットしましょう。

封を開けた採用担当者が書類を出したときに、正面にクリアファイルから送り状が見えるようにするのがマナーです。
郵送する場合のお悩みや、詳しいことについてはこちらの記事もあわせて参考にしてください

持参、手渡しの場合、添え状は不要

持参して手渡す場合は、送り状は不要す。応募書類は履歴書、職務経歴書の順番に重ね、やはりA4のクリアファイルに入れて封筒に入れます。封筒の表面左下には「応募書類在中」と赤い油性ペンで書くのは郵送と同じですが、住所は不要です。裏面に自分の住所と名前を書いて、のりづけをする必要もありません。

受付に渡す場合は封筒に入れたまま渡します。面接官に提出する場合は、封筒から出しクリアファイルごと渡しましょう。その際、クリアファイルの向きは、相手にとって正面になるように手渡すのがマナーです。このようなちょっとしたことでも相手の印象は変わってきます。

職務経歴書テンプレートを活用

職務経歴書の書き方は自由な分、何もないところから作成するのは難しいともいえます。オリジナルの職務経歴書を作ろうとするあまり、必要な項目が抜けてしまったり、年号が西暦と和暦の混在になったりといった小さなミスも起こりやすいものです。また細部にまで神経を使い、色々と悩んでいるうちに転職活動がなかなか進まないという人もいるでしょう。

効率的に準備を進めるためにも、転職サイトのパソナが用意した職務経歴書の職種別テンプレートを使って、まずは職務経歴書を作ってみましょう。そこからあなたらしさをアピールするための工夫をすれば、ほかにはない個性あふれる職務経歴書が完成するはずです。

パソナの職務経歴書は、Microsoft Word形式のファイルをダウンロードできるので、そこに書き込むことが可能です。ExcelやWordで直接編集できる作成ツールもありますし、PCを持っていなくてもスマートフォンから印刷プレビューを確認しながら職務経歴書が簡単に作れます。さらにPCとスマホを使える環境なら、PCで作ったものをスマホで訂正するといったこともできるので効率的です。
まずはパソナの職務経歴書の見本や、業種別テンプレートをダウンロードしてみましょう。ここからあなたの転職は始まります。

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