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履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方!ケース別の記入例も紹介

履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方!ケース別の記入例も紹介

履歴書の学歴・職歴欄には、書き方のルールがあります。正しい書き方をすることで、応募先企業に好印象を持ってもらえるかもしれません。しかし、学歴も職歴も人によって変わるため、「この場合はどう書いたらいいの?」と悩む方もいるでしょう。

今回は、履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方を解説します。高卒や大卒などケース別の記入例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

履歴書の学歴の書き方

まずは、学歴を書く際の基本ルールを紹介します。

入学・卒業年は和暦もしくは西暦に統一する

入学・卒業年は、西暦もしくは和暦(昭和・平成・令和など)のいずれかに揃えます。西暦と和暦のどちらを使ったとしても、選考結果に影響することはありません。行政機関では和暦が使われることが多いため、使い分けに迷った場合は官公庁や役所などの求人は和暦、民間企業の求人は西暦を選ぶといいでしょう。西暦と和暦は学歴だけでなく、職歴の入社・退職年や、枠外の記入日など、履歴書・職務経歴書全体で表記を統一してください。

また、年月欄は「2000年」「3月」と単位をつけても、「2000」「3」と省略して書いても構いません。履歴書のスペースにあわせて「年」や「月」を書くかどうか決めると良いでしょう。

学歴は原則最終学歴の1つ前から書く

学歴は最終学歴と、その1つ前の卒業年から書くのが一般的です。高卒であれば中学卒業から、大卒や専門卒であれば高校卒業から書けば問題ありません。

例外は、中卒と大学院卒のケースです。中卒の場合は、中学卒業年のみを記載してください。大学院卒の場合は、大卒と同様に高校卒業から書き、大学院の学歴は修士課程入学・修士課程修了・博士課程入学・博士課程修了と表記します。

学校名は正式名称を記入する

学校名、学部・学科名、コース名などは省略せず、正式名称を記入しましょう。高校までは、学校名を「〇〇県立〇〇〇高等学校」「私立△△△高等学校」と運営母体も含めて表記するのが一般的なルールです。商業科や工学部など、応募職種で生かせる専攻科出身の場合、学習内容や研究テーマについて簡潔に記載しても構いません。

休学した場合は明記し、浪人・留年は書かなくてもよい

家庭の事情や海外留学など、やむを得ない事情や妥当な理由があって休学した場合は、その旨を記載してください。年月欄には休学が開始した時期を書き、「20XX年X月まで休学」と表記します。浪人や留年した場合は、あえて書く必要はありません。

学歴として数えられない学校もある

学歴として数えられるのは、基本的に国公立の学校と、学校法人として認定された私立の学校のみです。資格を取るために職業訓練校に通っていた場合は、学歴欄ではなく職歴欄に書くのが基本ルールとされています。民間スクールでの学びは、資格・特技欄に書くようにしましょう。

また、1年未満の留学や語学学校への在籍も、原則学歴として記載しない方がいいとされています。ただし、記入したからといって違反になるわけではありません。外資系企業や貿易会社など、語学力が活かせるお仕事であれば、スキルをアピールするために記入するのもいいでしょう。

学歴欄の例文をパターン別に紹介

学歴の書き方を5パターンに分けて紹介します。

高卒の場合

学歴・職歴
    学歴
20xx年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
20xx年 4月 〇〇市立〇〇高等学校〇〇コース 入学
20xx年 3月 〇〇市立〇〇高等学校〇〇コース 卒業

高卒の場合は、中学卒業・高校入学・高校卒業の3つを記入します。高校で仕事に直結するスキルを身につけた場合は、商業科や工業科、福祉科、デザインコースなどの学科名・コース名を記載してアピールできます。在学中に取得した資格は、免許・資格欄に記入するためここでは書く必要はありません。

専門卒の場合

学歴・職歴
    学歴
20xx年 3月 私立〇〇高等学校 卒業
20xx年 4月 〇〇専門学校〇〇専門学部〇〇科 入学
20xx年 3月 〇〇専門学校〇〇専門学部〇〇科 卒業

高校卒業後に専門学校に進んだ場合、高校卒業・専門学校入学・専門学校卒業の3つを記入してください。看護・保育・美容・調理・ブライダルをはじめ、専門学校で学んだ内容が応募職種に直結する場合、学科名・コース名を書くことで実践的なスキルをアピールできます。

大卒の場合

学歴・職歴
    学歴
20xx年 3月 〇〇市立〇〇高等学校 卒業
20xx年 4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20xx年 3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

大卒の場合、高校卒業・大学入学・大学卒業の3つを学歴として記入します。高校名は「〇〇市立」「私立」を含めて正式名称とするのが一般的ですが、大学名には含まれないケースがほとんどです。

在学中に学部や学科を変更した場合は、入学時と卒業時の学部・学科が変わってきてしまいます。大学入学の次の行に「転学部」「転学科」または「編入学」として転部・転科した旨を但し書きしましょう。

大学院卒の場合

学歴・職歴
    学歴
20xx年 3月 私立〇〇高等学校 卒業
20xx年 4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20xx年 3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
20xx年 4月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻修士課程 入学
20xx年 3月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻修士課程 修了(〇〇学修士)
20xx年 4月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻博士課程 入学
20xx年 3月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻博士課程 修了(〇〇学博士)

大学院に進学した方は、高校卒業以降の学歴をすべて記載します。社会人になったあとにビジネススクール(MBA)に入学した場合も、学歴欄に記載して大丈夫です。

大学院卒の学歴で注意したいのは、修士課程も博士課程も「卒業」ではなく「修了」と表記することです。修士課程や博士課程の修了時に修士号・博士号を取得できなかった場合は、「〇〇課程単位取得満期退学」と記載してください。

最終学歴が中退の場合

学歴・職歴
    学歴
20xx年 3月 私立〇〇高等学校 卒業
20xx年 4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20xx年 9月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学

学校を中退した場合、「中途退学」と表記します。ただし、最終学歴として扱われるのは、卒業資格や学位を取得した学歴のみです。たとえば大学を中退したあと社会人になった場合は、高校卒業が最終学歴になります。中退した経歴を隠すと、経歴詐称だと捉えられることもありますのでご注意ください。

やむを得ない理由で中退した場合は、「病気療養のため中途退学」「家庭の経済的な理由のため中途退学」と但し書きも含めると効果的です。

履歴書の職歴の書き方

次に、履歴書に書く職歴の基本ルールを紹介していきます。

入社・退職年は和暦もしくは西暦に統一する

学歴と同じく、職歴の入社・退職年も和暦もしくは西暦に統一します。履歴書・職務経歴書内に和暦と西暦が混在しないように気をつけましょう。

会社名は正式名称を書く

学歴と違って、職歴はこれまで社員として勤めたすべての企業名を挙げます。会社名は略さずに、正式名称を書くようにしてください。とくに退職してからしばらく経っている場合は、リニューアルや合併などにより社名が変わっている可能性もあります。念のため、HPで正式名称をチェックしてみるといいでしょう。

社名が変わった場合は現社名も添える

入社時や在籍時と社名が変わっていた場合は、「○○株式会社(現△△株式会社)」といったように旧社名と現社名を併記すれば大丈夫です。

所属先や職務内容は正式名称を記入する

所属先や職務内容、部署異動、転勤は職務経歴書に記載します。そのため履歴書への記載は任意です。応募する求人との関連性が高い場合や職歴経歴書を提出しない場合は、記入してもよいでしょう。所属先や職務内容を記載する場合は、会社名と同様に略さず正式名称を記載します。

必要に応じて退職予定も記載する

現職の退職日が決まっている場合は、「20XX年 3月 株式会社○○○○ 退職予定」と記入してください。この場合の退職日は、有給休暇の消化期間も含めた正式な退職日を書くようにしましょう。入社希望日に応募者が勤務をスタートできるか判断できます。

最後に「現在に至る」と「以上」を書く

最終行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記載するのが基本ルールです。どちらも学歴には書く必要がありません。最終学歴の1行下に「職歴」と記載し、次の行に社会人デビューした会社の入社年を記入して問題ありません。

職歴が書ききれない場合は?

職歴が書ききれない場合は、勤務先企業名のみを記載し、職務内容を割愛しても構いません。

履歴書と一緒に職務経歴書を提出する場合も同様です。履歴書には勤務先企業名のみを記載し、職務内容は職務経歴書に記入しましょう。

職歴欄の例文をパターン別に紹介

職歴の書き方を5パターンに分けて紹介します。

基本的な職歴の記入例

学歴・職歴
    職歴
20xx年 4月 〇〇株式会社 入社
    本社営業部に配属 ルート営業を担当
    現在に至る
    以上

新卒で入社した会社でずっと勤続している場合、上記のように入社・配属先と担当業務を記入します。

社内で昇格・異動を経験した場合

学歴・職歴
    職歴
20xx年 4月 〇〇株式会社 入社
    本社営業部に配属 ルート営業を担当
20xx年 4月 マーケティング部に異動
    広告やWebマーケティング業務を担当
20xx年 9月 マーケティング部 係長に昇進
    現在に至る
    以上

転勤・異動・昇格など、社内でのポジション変更があった場合はその旨も記載します。配置転換や昇進が発令された年月も、あわせて記入してください。職務内容に変更があった場合は、改行して簡潔に記入してください。

新卒で入社した会社でずっと勤続している場合、上記のように入社・配属先と担当業務を記入します。

2社以上経験した場合

学歴・職歴
    職歴
20xx年 4月 〇〇株式会社 入社
    本社営業部に配属 ルート営業を担当
20xx年 3月 一身上の都合により退職
20xx年 4月 〇〇株式会社 入社
    東京本社 第1営業部 フィールドセールス課に配属
    新規顧客へのクロージング業務を担当
    現在に至る
    以上

転職を経験した場合、退職について触れることになります。退職に際して特別な理由や事情がないかぎり、「一身上の都合により退職」と表記すれば問題ありません。

雇用形態が変わった場合

学歴・職歴
    職歴
20xx年 4月 〇〇株式会社 契約社員として入社
    営業部で営業事務を担当
20xx年 4月 同社に正社員として採用
    現在に至る
    以上

派遣社員として働いていた場合

学歴・職歴
    職歴
20xx年 3月 〇〇株式会社に派遣登録
20xx年 4月 △△株式会社に就業(20XX年3月 派遣期間満了)
    総務部で一般事務を担当
20xx年 4月 □□株式会社に就業(20XX年3月 派遣期間満了予定)
    営業部で営業事務を担当
    現在に至る
    以上

派遣は雇用先と就業先が異なる働き方ですので、正社員やパートなどの直接雇用とは職歴の書き方が変わってきます。派遣会社に派遣登録したタイミングと、就業先での勤務がスタートしたタイミングを記入してください。

まとめ

履歴書の学歴・職歴欄は、応募先企業に経歴を簡潔に伝えるためのスペースです。学歴は、基本的に最終学歴の1つ前から記入します。職歴は会社名や部署名を正式名称で記載するのがルールです。学校名も会社名も念のためHPを調べたうえで、正式名称を明記するようにしましょう。

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この記事の監修者
監修者写真
川口 川口営業統括本部シニアリーダー

法人営業、キャリアコンサルタントの経験を経て、現在は営業企画で社内業務改善やご登録者とのコミュニケーション方法の仕組みづくりなどを担当しています。産業カウンセラー試験合格、国家資格キャリアコンサルタント資格を保持。

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